「コーヒーショップ」





都市計画プロジェクト 5  UAE、バージル 

[ UAE、ドバイ、砂漠の都市、バージル州都、コーヒーショップにて、2030年8月 建築家 高尾瞬 ]






それから、1週間後だった、イメージングの追及と共感、そして広がりを求め、
私とアブラハムはオランダ、アムステルダム、コーヒーショップにやってきた。


と言うよりも、アブラハムの4つ目の別荘に招待された形であった、



「しゅん、オランダの私の別荘に遊びに来い。もっとイロイロ追及してみよう。」

こんな提案だった。



私も、あれから何度と建築の基礎について考え、ラフを書いた。



考える事が山ほどあった。


住宅、商業施設、それよりもさらに大きな事業となる都市計画において、

思考の幅は地球規模であった。



都市部における犯罪事情、インフラ、周辺各国への配慮も勿論のこと、
小さな集落の意味合い、さまざまなケースとさまざまな事情について、

これらが一度複雑に絡み合うと、決してほどくことの出来ない、
超難問が出来上がる。



そしてそれをまたフラットな状態に戻す。


こんなことを自分のラフと見合わせ、それを繰り返した。


アブラハムの理想とする都市とは、、、、。
アラブの文化の事ももっと知る必要があった。


その複雑な事柄を何度もリフレッシュ、
そんな形でアブラハムは私をオランダへ招待してくれたのだ。




「最高のイメージング環境を用意したんだ。」


そういって、アブラハムは私を毎年カンナビスカップが行われると言う、
会員制コーヒーショップへ案内した。

カンナビスカップの上層部、「ハイプライオリティーズ」
と言うグループが立ち上げた組織、そのメンバーがここで会合をする。



黒を基調とした内装に、高級ソファがゆったりと並べられ、
いかにも、「ビップ」、と言う感じの雰囲気だった。



「まるで5つ星のホテルじゃないですか、、。」
私は、アブラハムにいった。



最上階、56階の角部屋のビップルームに私たちは案内され、ソファにこしかけた。


ウェイターが水と同時に、黄金色にクレオパトラの絵が描かれた器を持ってきた。



カンナビスがてんこ盛りの盛られていた。



「今年のカンナビスカップで優勝した品種、「フライズ」と言う品種です。」

ウェイターが片言の英語で説明してくれた。




そして、私たちの前にそれぞれ水入りのボングが用意され、
イメージングを追及するための会合が始まったのだった。




ボコボコボコ、、、。


水パイプから最高級カンナビスの煙を吹かせ、
都市計画、イメージング追及の会議が始まったのだった、、、。




大きな一服を済ませ、最初に口を開いたのはアブラハムだった。












麻山工業株式会社



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高尾瞬










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