都市計画プロジェクト 2 UAE、バージル
[ UAE、ドバイ、砂漠の都市、バージル州都、クラブスペース、ラフ。、2030年8月 建築家 高尾瞬 ]
目的地への道をつくる所からのスタート、
理論も数学も通用しない、
バージル地区は砂漠の中でも恵まれている場所であった、
西部から南部へと河が流れ、北部は若干の山脈からなる場所。
イメージとしては神奈川の鎌倉。
源氏はこのような地に都市をおいたが、
アブラハムもこの立地条件を気に入って
不動産購入に至ったと話していた。
都市の規模としてはまず、
中心部に役場を置き周囲5キロから10キロにわたり、
都市を構想にかかる。
私はかつて営業マン時代に戦場として
身を置いていた埼玉の川越市を思い出した。
周囲を川に囲まれ、
城下町として今も残る徳川家の都市、小江戸の地。
「ここにドバイにつぐ第2の黄金都市、
バージル州都を建設する。」
はじめての視察を思い出すとたまに恐くなる時がある。
バージル地区はアブラハムに渡された地図を頼りに、
そこへたどり着くことさえできない辺境の場所であった。
幹線道路さえない、
まっさらな砂漠の地にこれから州都を築く。
目的地への道をつくる所からのスタート、
理論も数学も通用しない、
私の建築家としての「感覚」だけが頼りであった。
麻山工業株式会社
建築家
高尾瞬
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